投資初心者に仮想通貨やバイナリーオプションをおすすめしない理由

投資・投機の対象は多種多様になりました。

 

投資=株式という時代は終わり、投資信託やFX、仮想通貨、バイナリーオプションなどさまざまな投資・投機対象を簡単に取引できるようになりました。

 

いまから投資を始めようという方は、なにを取引するのがよいのか迷うところだと思います。

 

先にずばりの私見を述べると、株式投資を選択するのがよいと思います。

 

さまざまな理由がありますが、なによりも選択すべきではない投資・投機対象を除外していくことで、最終的に残るのが株式投資という印象です。

 

除外すべき投資・投機対象を簡単な理由とともに紹介したいと思います。

 

仮想通貨・バイナリーオプションは最初から不利を強いられる仕組みのため除外

 

仮想通貨やバイナリーオプションをおすすめしない最大の理由は、ポジションを持った時点でかなり不利な状況を強いられるということです。

 

なぜか?

 

仮想通貨は、スプレッドが広すぎ。

 

バイナリーオプションは、ペイアウト率が不利すぎ。

 

以下、参照ください。

 

【代表的な仮想通貨のスプレッド】

 

スプレッドというのは、現時点での買値と売値の価格差です。

 

実際にはできないですが、スプレッドが10%であれば、100円で買いすぐに売ると90円で売れるということになります。

 

値動きがなく、なにもしなくても10円の損失が発生することになります。

 

手数料を無料としている取引所でも、このスプレッドでしっかりと利益を上げており、トレーダーはしっかりとお金を余計に取られているということです。

 

バイナリーオプションも以下のようにペイアウト率を2倍よりも小さく設定することでスプレッドを取っていることになります。

 

【代表的なバイナリーオプションのペイアウト率】

※Turboスプレッド取引は倍率が2倍を超えていますが、勝ち確定の条件がスプレッド分を足して(考慮して)超えないといけないため、ペイアウト率にスプレッド分を織り込むか、ペイアウト率とは別でスプレッドを設定するかの違いがあるだけです。

どちらにしてもスプレッド分は取られます。

 

仮想通貨では5%程度、バイナリーオプションでは5%~15%程度のスプレッドを取られます。

 

株式投資経験者であれば分かると思いますが、1取引で5%の利益を得るには相当なボラティリティ(値動きの激しさ)が必要であり、安定した大型株(トヨタやコマツなど)では1日で動く値幅ではありません。

 

まして、15%ともなるとストップ高を1回とらないと達成できないような利益率になります。

 

そんなとてつもない額のスプレッドをただエントリーするだけで取られるわけです。

 

冷静に考えて勝てると思いますか?

 

昔、コインチェックでビットコインを購入し、2日ほどで10%上昇したので売ったのですが、利益が3%程度しか残らず唖然とした経験があります。

 

正直なところ、ふざけるなと思いました。

 

FXにもスプレッドの考え方は存在しますが、ドル円の取引であれば0.2%程度(0.2円)であることが一般的です。

 

株であれば、スプレッドという考え方がそもそも存在しません。

 

株は、大手証券会社では取引手数料も完全無料になりました。

 

この取引コストの大きな差をしっかりと認識し、なにを投資・投機対象とすべきかを判断すべきではないでしょうか。

 

仮想通貨、FX・バイナリーオプション(海外業者の場合のみ)は税制に注意(特に被扶養者は、扶養から外れる可能性あり)

 

国内業者において、株・FX・バイナリーオプションの取引を行った場合は、申告分離課税として扱われるため、お仕事で得た所得とは別途の計算となり被扶養者になれるかの判定には関係がありません。

※株を海外業者で行う方は皆無だと思いますが・・・

 

しかし、海外業者でFXやバイナリーオプションの取引を行った場合は、申告分離課税ではなく総合課税として扱われ、雑所得となります。

 

仮想通貨に関しては、国内・海外の如何に関わらず総合課税です。

 

ゆえに、年間130万円を超える収益が発生した場合、扶養者の扶養から外れなければならなくなります。

 

税金面で不利になりますし、扶養者側のさまざまな手続きも発生し面倒・・・

 

国内業者のサービス内容が充実しており、税制面でも優遇されている株取引を行う方が無難ではないでしょうか。

 

税について詳しく知りたい方は、以下のサイトを参照してみてください。

 

バイナリーオプションに確定申告は必要?国内・海外の違いや税金対策について解説!-Money Forward

 

主婦でも株式投資できる!税金や扶養、確定申告の注意点をわかりやすく解説!

 

FXは、信用取引が前提になるため、借金が発生する可能性がある

 

先に紹介した仮想通貨やバイナリーオプションほど不利な話ではないのですが、投資初心者の方が気をつけるべきポイントがあるという意味では株式投資よりもFXの方がおすすめできないです。

 

というのが、FXは信用取引が大前提になるということです。

 

株式投資では、現物取引から始める方がほとんどであり、信用取引は投資経験者がリスクを把握した上で始めるものです。

 

サクッと信用取引のリスクを説明すると、手持ちの資金以上のポジションをとれるため、損失が手持ちの資金を超える可能性がある=借金を作る可能性があるということです。

 

特に、FXは10000通貨を最低取引単位としている取引業者が多く、ドル円であれば140万円近いポジションが最低単位となります。

 

これを、6万円程度の資金で取引できるように取引業者が信用取引で一時的にお金を貸し、140万円分のドルを購入するのがFXの取引です。

※資金管理を理解しているトレーダーであれば、25倍(国内業者最大倍率)のフルレバとなる上記の取引はそもそも論外なのですが・・・

 

上記取引をこのような日に行った場合、どうなるかという話です。

 

 

2023年12月7日から12月8日にかけて、ドル円は147円から141円台まで一気に暴落しました。

 

特に、暴落最後の141円台に到達したあたりの下げは、フラッシュクラッシュと呼ばれるパニック売り状態で、一気の下げでした。

 

フラッシュクラッシュの際は、ロスカットの取引が間に合わないこともあり、資金がショートするタイミングでも取引が成立せず、マイナス金額に到達した値でロスカットが実行されることがあります。

 

そうそう発生する事象ではありませんが、運悪くそのような状況に遭遇した場合は借金を背負うことになります。

 

このように信用取引が前提となるFXは、資金管理という大事な投資知識を知らないであろう投資初心者には不向きと言えるでしょう。

 

投資初心者は、株式投資を現物取引で!

 

リスクがもっとも低く、投資を体験してみるのに最適なのは株式投資を現物取引で行うことだと思います。

 

扱う銘柄の選定など、リスクを省ききれるものではありませんが、仮想通貨やバイナリーオプションに比べればはるかに安全です。

 

テクニカルやファンダメンタルズの知識を養うのに、多額の投資は必要ありません。

 

少額で自分のお金を投資することが1番勉強の近道になると思います。

 

いまから投資を始めようという方は、大手証券会社で株式取引を行うための証券口座を開設されることをおすすめします。

 

この証券口座の開設にはちょっとしたコツがありますので、次回に書いてみようと思います。

 

先にちょいだしすると、自分のブログを持ち、アフィリエイト業者に登録し、セルフバックを使うという方法です。

 

それでは、また。

コメント

タイトルとURLをコピーしました