株式投資において、移動平均線は重要なテクニカル指標の一つです。
その中でも、単純移動平均線(SMA)と加重移動平均線(WMA)の2つを使用するトレーダーが多いです。
本記事では、単純移動平均線と加重移動平均線の違いや使い方について解説します。
ちなみに、私は単純移動平均線を使っています。
どちらを使うかは好みのレベルかもしれません。
単純移動平均線については、以下の記事で解説していますので、一読ください。
加重移動平均線について、簡単に解説します。
加重移動平均線(Weighted Moving Average、WMA)とは?
加重移動平均線(Weighted Moving Average)は、単純移動平均線と同様に指定された期間の終値の平均値を求める移動平均線の一種ですが、少しばかり異なる計算方法で求めます。
加重移動平均線では、期間内の終値に重みを付けて計算します。
過去の終値よりも直近の終値ほど高い重みが付けて考える、直近の価格をより重視した移動平均線です。
そのため、トレンドの変化をより早く検知することが期待できます。
加重移動平均線の計算方法は?
加重移動平均線の計算方法は以下の手順で行います。
- 加重係数の決定: まず、指定された期間の長さに基づいて、加重係数を決定します。加重係数は、期間の終了日から数えて何日前の終値にどの程度の重みを付けるかを示します。一般的には、終了日から遠い日付ほど重みが小さくなります。
- 重み付きの終値の計算: 各終値に対して、対応する加重係数を乗じます。例えば、3日の加重移動平均線を計算する場合、最新の終値には3倍の重みが付きます。
- 重み付き終値の合計の計算: 加重係数を乗じた終値の合計を求めます。
- 加重移動平均線の計算: 重み付き終値の合計を期間の総重みの合計で割ることで、加重移動平均線が得られます。
加重移動平均線(WMA)の使用方法は?
使用方法は、単純移動平均線と同じです。
トレンドの転換点の判断方法等に違いはありません。
ただ、描かれる移動平均線に「直近の株価動向がより重視される」というオプションがついているイメージです。
この特性から、加重移動平均線は短期的なトレンド判断に適していると言われています。
対して、単純移動平均線は、中・長期的なトレンド判断に適していると言われています。
自身のトレードスタイルに適した移動平均線を選択し、他の指標と組み合わせて使うことで、より効果的な投資判断ができるでしょう。
詳しい移動平均線の使用方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
最後に
加重移動平均線は、過去の終値に重みを付けて計算するため、より新しい価格により大きな重みを置くことが特徴です。
短期の値動きを重視するトレーダーは、加重移動平均線を。
そうでなければ、単純移動平均線を選択的に使用し、他のテクニカル分析と組み合わせ、利益を得れるようトレードをがんばっていきましょう。
最後に、念のために書かせていただきます。
投資は自己責任でお願いします。
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