2022年の9月最終週は、英国の財政出動騒ぎとBOE(英国中央銀行)の緊急長期国債買入により、市場にゆがみが発生した週となったように思います。
値動き、すごかったですね。
下にすっ飛んだかと思えば、すさまじいリバがきて、速攻で戻りを叩かれるという機動的に動くトレーダーほど往復ビンタを喰らう相場だったと思います。
週の初めは、前週に起きた英国の財政出動騒ぎの影響による大暴落から始まり、リバを期待していたものの戻りはいまいちの展開。
私は、戻りが弱いと思いショート→ロング→やっぱりショートと往復ビンタ乙。
「あれ?これはもしやだめなのでは・・・」という雰囲気の中、9月28日の夜間にBOEが長期国債買入を発表し、大パニック状態だった債券市場の不安感が少し晴れ、株式市場も激リバ。
「BOE、何してくれとんねん!!」と切れるワテクシ。
もうええわいとそのままショート継続したところ、9月30日はさらに売り込まれて25937円の安値引けという展開でした。
結局、週間で1200円程度の下げとなり、じたばたせずショートポジ維持だけでよかった感じです。
ごちゃごちゃして損しました・・・
一時、損失が膨らみ2022年の損益がマイ転したのですが、9月30日の下げをショートで取れたのが大きく寄与し、プラ転復帰できて助かりました。
9月30日のナイトセッションで、0時あたりで日経225が300円近く暴騰していて「週明けおわった~」と思っていたのですが、翌朝目覚めてみるとそこから400円近く暴落し、ザラ場の終値比で70円安程度の25870円で引けておりました。
これまた助かった・・・
週末に、クレディスイス(と噂されている)がかなり危険な状況に陥っているといった情報がTwitterで流れており、週明けから荒れそうな予感です。
🇺🇸ABC報道(ツイート/関係筋)
「世界を代表する投資銀行(1社)が”危機に瀕している”」ABC’s Taylor Reports “Major International Investment Bank Is on the Brink,” Citing Unidentified Source – Tweet
— Yuto Haga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) October 1, 2022
BOEが長期債の緊急買入を行ったのも、複数の投資銀行から「いや、やべぇです、この国債の売られ方は逝ってしまいます・・・」とヘルプコールがあったからなんでしょうね。
この状況、どうしてもリーマンショックを重ねて考えてしまうのですが、どうなんでしょう?
リーマンショックの時は、FEDが「おまえら、調子に乗りすぎたわ、今回ばかりは助け船は出さない、投資銀行同士でなんとかしろ」と突き放した結果、いろいろとぶっ飛んだわけですが、今回の騒ぎは英国政府が失策をやらかした感が否めないので救済するのでは?と思ったりもします。
どちらに転ぶにしても、値動きはかなり大きくなりそうですので、シートベルトをしっかりとしめて生き残ることを優先した方がいいのかもしれませんね。
私はショート多めで挑みたいと思います。
2022年9月5週のチャート振り返り
それでは先週のチャートチェックです。
【日経225 日足】
長らく上値を抑えていたダウントレンドラインまで戻ってきましたよ・・・
7月半ばに上に抜け、29222円まで暴騰したのはなんだったのか・・・
幾度か機能している25700円のサポートラインに到達する水準まできたので、これを下抜くのか守りきれるのかに注目です。
下抜くのであれば、24700円を目指すでしょう。
上値の重さが緩和され、上に戻ることができるのであれば、25SMAと75SMAがはしる27300円ぐらいまでは戻すかもしれません。
しかし、いまの雰囲気の中、上目線にはなれないです・・・
先週の戻りの弱さが顕著ですし、短期リバがあったとしてもすぐに戻り売りにあう展開が多いように思います。
欧州に大きな爆弾が姿を現したことですし・・・
当分の間は、今のPFのままでいこうかと思います。
9月30日のナイトセッションでは、26350円程度まで上昇後に25870円まで下落しています。
26200円のレジスタンスラインを一旦叩いて戻ってきているので、週明けも下向きな予感がします。
【日経225 週足】
トレンドラインは完全に下抜きましたね。
いまの価格帯を次週で下抜いた状態で確定すると下落トレンドに転換すると考えていますので、かなり粘るのではないかと思っています。
正念場ですね。
ビッグニュース一発で勝負が決まるかもしれません。
【日経225 月足】
2022年9月も終わりましたので、月足も見ます。
私の引いたトレンドラインでいくと下抜いたように見えます。
上髭長めの大陰線というのも印象がよくないですね。
60SMAとサポートラインが交差する24300円まで下げるのが美しい形に見えます。
24300円を下抜くイメージができないのですが、もしあったとしてどのようなチャートになるんでしょうね?
長期の上昇トレンドから月足の60SMAを下抜く時の値動きなんて、過去にもほとんどなかったはずで、前例を参考にしづらいんですよね・・・
2008年のリーマンショック時には、いったん60SMAを下抜いて、3か月かけて60SMAの上を奪還。
ただ、上から急角度で降ってくる9SMAに上値を押さえられて、60SMAを再度下に抜けて、一気に大暴落という流れだったようです。
24SMAタッチの14376円から2008年10月31日の最安値6994円までわずか5か月で50%以上の下げというとてつもない値動きだったようです。
その後、5か月後に2番底をつけて、底辺ヨコヨコ相場に突入したと。
いまの値に当てはめることに意味があるのかと思うところはありますが、以下のようになるイメージですかね?
23000円付近まで下落(2022年11月ごろ?)
↓
25000円付近まで上昇(2023年1月ごろ?)
↓
14000円付近まで大暴落(2023年5月ごろ?)
※コロナショックの16358円は意識されそうですが・・・
2023年に〇〇ショックと名のつく大暴落がくると発言しているインフルエンサーの根拠は、2008年の値動きに当てはめてのものなのかもしれません。
10月から年末に向けて、株式市場は強い傾向にあるというシーズナリティがあるとはいえ、リーマンショック時の最安値は10月31日ですから、市場が壊れた時には関係ないということでしょう。
改めて、2008年の月足を見てみると当時の大暴落っぷりがえげつないものであり、ここ数か月の値動きなんてかわいいものだなと思った次第です。
S&P500の底値が3600ポイント程度と見ていること自体、楽観視なのかな?と思ってしまいました。
【マザーズ 日足】
700ポイントを割ってしまいましたね・・・
75SMAの下に潜ってしまいましたし、マザーズも形成不利のように見えます。
思わず購入してしまったマザーズ銘柄は、9月30日の午前に少しばかり調子よかったタイミングで薄利で利確し撤退しました。
終値では大きく下げていたので、ナイトレと自分を褒めてあげたい。
いや、ショートしてた方がナイトレだったわけですが・・・
マザーズは底値圏に見えるような銘柄だらけですが、ここからさらに下げそうにも見えますし、急反発しそうにも見えるので、私は触らないと思います。
利確した銘柄は、上に抜けていくと思ったんですけどね。
【S&P500 日足】
9月30日の金曜日に、抜けてはいかぬところを下抜いてしまいましたね・・・
しかも下髭なし。
チャート的には終わった感じ。
下方向は確定、どこまで掘るのかが争点になりそうです。
次に止まれるとしたら、3500ポイント or 3300ポイントあたりでしょうか。
25SMAとの乖離が大きくなっているので、もう少し下げてからいったん3600ポイントまで戻して、下り継続が自然な感じはします。
【ナスダック 日足】
ナスダックはいつも通りのおまけです。
【ドル円 日足】
ドル円は、144円台での小動きで終わりました。
次の動きへのエネルギーを貯める1週間だったように思います。
144.8円で終えており、円買い介入の水準まで戻してきました。
このまま145円台に突入するのか?
仮に突入したとして、再度の円買い介入があるのか?
ドル円相場は方向感が出にくい期間に入ったように思います。
円買い介入の可能性が、強烈な円安進行の抑止力になっているのは間違いないと思います。
ただ、私はドル高方向で見ているので、144.7円でロングポジションを取っています。
【WTIOIL 日足】
最後に原油です。
83ドルまで反発し、週末に79.7ドルまで反落して取引を終えています。
いままでの下落トレンドの流れを引き継ぐのであれば、74ドル付近まで下落しそうです。
リセッションに陥る・陥らないの議論すらされなくなり、リセッション入りはほぼ確実という認識になった印象で、リセッションの中においては原油は弱いと思いますので、下目線でいいのではないでしょうか。
私は、原油関連株を1銘柄ショートしました。
最後に
一応、書いておかないといけないしきたりらしいので。
投資は自己責任でお願いします。
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