2022年11月2週も話題に事欠かない1週間でした。
1番注目を集めたのは、仮想通貨市場の大暴落でしょう。
世界的大手暗号資産取引所のFTXが、資金がショートしているのではないか?というリークによって取り付け騒ぎ的な動きが起こり、資金の出金を停止。
これはやばそうとビットコインを含むほぼすべての仮想通貨が10%を超える大暴落が起きました。
これはまずいと世界最大手の暗号資産取引所であるBinanceが救いの手をさしのべようとしましたが、「こりゃ、手に負えません、無理」と支援を断念。
結局、負債総額は5兆円を超えそうということが分かり、FTXは破産申請を行いました。
5兆円の資金が吹っ飛んだため、レバレッジを効かせて取引していたトレーダーは追証回避のため、株式などの別資産を売却するという流れが起き、11月9日は米国市場が大暴落しました。
仮想通貨市場は、いまだどれだけの被害が発生しているのか不明な状況のため、油断は禁物といったところです。
そんな大炎上中の仮想通貨市場を横目に、株式市場は11月10日、11日と大暴騰しました。
きっかけは、11月10日に発表されたCPI(消費者物価指数)が想定より下振れし、インフレ鈍化と米国利上げペースの鈍化、ターミナルレートの下方修正が想起されたことで米国債金利が暴落しました。
米国債金利が下ブレすれば、株式市場は上昇という流れになります。
実体経済の悪化が証明されると株式市場は元気になるというのはなんとも皮肉な話ですが・・・
とくにNASDAQなどの企業成長のために多額の借金が必要な企業にとっては返済額が減るわけで、非常にポジティブなお話ということになります。
というわけで、NASDAQは7%以上の大暴騰をみせました。
インデックスで7%ってwww
やりすぎやろ~という感想しか出てきませんが、11月11日も続伸するという狂い上げをみせています。
日本市場も連れ高し、11月11日の日経225は817円高の28263円で取引を終えています。
3%上げなので、NASDAQが7%上げたことを思えば、物足りなさは否めませんが・・・
おそらく、日経225の物足りなさの原因は為替のドル安円高進行によるものだと思われます。
前述のCPI発表による米国債金利が大暴落したことで、146円台で推移していたドル円相場は一気に5円安となる141円台まで大暴落しました。
その後、一時的なリバがあったものの円高進行は続き、11月12日6時台には138.5円をつけています。
わずか2日で10円近く動く法定通貨ってなに?って感じですが、すごい動きでしたね。
ドル円ロングで退場になった方も多かったのではないでしょうか。
151円あたりでド転ロングをした人は、本当に悲惨だと思います。
日銀が、150円で介入せずに2円分引き付けたのは神トレードでしたね。
あの2円の待ちで、耐えに耐えていたショート勢を焼き殺し、その後、ロング勢も焼き殺しましたもん・・・
仮想通貨市場、株式市場、債券市場、為替市場と非常に大きな動きのある1週間でした。
私としては、水曜日の下落はイレギュラーな動きとして捉えており、木曜日・金曜日の大幅上昇は少しやりすぎ感があるものの株式市場は上目線で見ています。
CPI発表でターミナルレートの想定が下振れしたのは大きいと思います。
ただ、一旦の上限まで上昇した感はありますので、週明けは調整をはさむのではないかと思っています。
1日、2日程度の調整を想定しているので、サクッとショートして水曜にはド転ロングぐらいの方針でいく予定です。
2022年11月2週のチャート振り返り
それでは先週のチャートチェックです。
【日経225 日足】
日経225は、火曜日に75SMAを上抜き、「これは買い一択!!」とロングしたところを仮想通貨市場のごたごたに巻き込まれて75SMAの下に押し込まれお通夜ムードになったのですが、金曜日に大暴騰して28200円を超えてしまいました。
この位置まで上昇してしまったら、下目線は危険です。
押し目を拾うスタンスに切り替えが必要だと思います。
ただ、28260円付近は6月9日につけた一旦の上昇目途となったポイントです。
節目になる可能性は高いため、上抜けるにはパワー補充のための押し目がほしいところ。
金曜日の大暴騰のやり過ぎ感が否めないこともあり、週明けは短期の下げ展開がやってくるのではないかと思います。
金曜日のナイトセッションは、28080円まで下落していますしね。
チャートには表示していませんが、ボリンジャーバンドの2σ内に押し込まれた感じです。
上髭も長めですしね。
27850円ぐらいまでの調整をはさんで、上に向かう展開を希望。
【日経225 週足】
もう、くそ強チャートにしか見えません。
跳ね返されるかと思っていた各移動平均線をすべて上にぶち抜く力強さたるや。
1年以上の調整をはさんで、上に向かうチャートでしょ、これは!!
これで下に向かったら、本気で人間不信になります・・・
【マザーズ 日足】
760ポイントを捉えました。
これは非常に大きいと思います。
最後の門番は765ポイントになりました。
この最終防衛ラインを上抜けることができれば、鬼の如く強い展開がやってくるかも。
マネーフォワード、フリー、HENNGE、SanSan、ベイカレント、エムスリーあたりが馬鹿クソ強かったですしね。
業績を見ずにバカになって買った方が儲かる相場がやってくるかもしれませんね。
HENNGEは買っておきたいな・・・
PTSで10%近い下落になっているみたいなので、えいや~で飛び込んでみようかと思います。
SPEEEも拾ってみたい気がしますが、拾う時期は来期の中盤あたりまで待った方がいいのかな?
来期がグリッチになって、その後、伸びていく感じじゃないかと思っているのですが・・・
悩むところです。
【S&P500 日足】
11月3日、11月9日のイレギュラーが迷わせてくれましたが、結局75SMAを上抜けしましたね。
S&P500もかなり強いチャートになったと思います。
75SMAにタッチしにいくような動きが出るかもしれませんが、目指すは4120ポイントでしょう。
その後、順調に上を目指すのであれば4300ポイントが大きな節目です。
年末に狙えるラインとしては4300ポイントぐらいがいいところかな?と思います。
【ナスダック 日足】
こちらはおまけです。
トリプルボトムを作って、ネックラインを上抜きましたね。
米国主要インデックスの中で、唯一75SMAを上抜いていないのが気になるところですが、11500ポイントは射程圏内という感じです。
【ドル円 日足】
強烈な下げでした。
130円台に突っ込むとは思ってなかったです。
節目のラインとして、138.5円を1つのラインと見ていたので買い注文を入れていたら、まさかの刺さってましたwww
あまりにも下げが強烈だったので、ある程度のリバはあると思いますので、ちょっとの間、このロングを握りしめてみようと思います。
138円を割るようであれば、ド転ショートして132円台を目指す予定です。
【WTIOIL 日足】
最後に原油です。
また、75SMAを下抜いて、上に戻ってと右往左往していますが・・・
まったく予想がつきません。
値動きが本当にクソ過ぎます。
原油関連はもう触らない・・・
最後に
一応、書いておかないといけないしきたりらしいので。
投資は自己責任でお願いします。
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