【株式投資】米国市場と日本市場の相関が崩れ難しくなった銀行株一択相場【2023年1月9日~13日】

投資

2023年1月第2週は、「おっ、リバるか!?」と思わせておいてからの全戻しという地獄相場継続でした。

 

銀行株か鉄関連銘柄を握っていた方だけが利が乗った1週間という印象です。

 

日本製鉄のホルダーさんは、ルンルンで見ていられた感じですよね、うらやまし~

 

銀行株は、そこそこ上下に振らされてから週末に向けて一段高したため、週前半は気が気じゃなかった方も多かったのではないでしょうか。

 

私はイライラMAXでしたw

 

終わってみれば、「日銀がYCCを撤廃するのでは?」という思惑からの金利上昇の影響が大きかった1週間だったのではないかと思います。

 

米国市場は週明けの月曜日のみが陰線で、その後4連騰する強さを見せており、週末に向けて戻り売りにあった日本市場とは異なる動きを見せました。

 

その主要因になっているのは、ドル円の円高進行だと思います。

 

2022年は、ドル高円安によって日経225が米国3指数をアウトパフォームしていましたが、2023年はその巻き戻しが起こることを想起させる動きです。

 

ドル円が135円を上回ったあたりから「悪い円安」と騒がれていましたが、株価にのみフォーカスするのであれば、円安はポジティブ要因だったことが証明された感じですね。

 

いまのところ、ドル安円高のトレンドが留まる兆候はなく(むしろ130円台前半のレンジ相場を下抜いて下落相場継続が確定した感あり)、当面の間は日本市場は厳しい展開が続くかもしれません。

 

このドル安円高の要因として挙げられているのが、前述の日銀のYCC撤廃による金利上昇+米国のインフレ脱出→リセッションによる利下げ思惑からの日米金利差縮小です。

 

このどちらかが巻き戻しを起こすような動きをしない限り、ドル安円高は止まらないでしょうから、テクニカル的にはよくても124円程度、さらに進行するのであれば、115円程度までのドル安円高は覚悟した方がいいように思います。

 

ドル安円高が進む間は、日本市場のパフォーマンスがよくなることは期待できそうにないですね・・・

 

ただ、米国の金利については、現在の市場の思惑どおりに下がらないかも?と思う懸念点があります。

 

それが「資源セクターの上昇」です。

 

【銅 日足】

 

最近、銅価格が上昇しているんですよね。

 

日本製鉄が上昇していることから鉄も堅調でしょうし、住友鉱山や三井金属が直近強い動きを見せており(予想に反して・・・)、世界的に資源価格が上昇基調にトレンド転換したように見えます。

 

景気ローテーション的には、資源関係が上がるパートではないと思うのですが、株式相場は現状よりも未来の先取りをするものですから、スーパー先取りで資源関係を買い漁る動きがあるのかもしれません。

 

資源価格が上がれば、原材料価格が上がり、物価上昇圧力になるはずで、インフレ加速の要因になるのでは?というのが私の感じている懸念点です。

 

インフレが加速すれば、インフレファイターであるFEDは利下げどころか再度の利上げを検討するでしょうから、米国金利は上がり、日米金利差の拡大に歯止めがかかるかもしれません。

 

そのような展開が現実になった時、ドル円は均衡状態、レンジ相場に移行するのではないかと思います。

 

まあ、そんな展開が現実のものとなれば、米国市場が大暴落を起こし、日本市場も巻き込まれるでしょうから、結局のところ、日本市場は沈むしかないように思いますが・・・

 

そんなことを考えていたら、「日本市場に救いはないかも」と暗い気持ちになった週末でございます。

 

現時点では、分かりやすく日本市場の金利アップがポジティブとされる銀行株をロングするか、ネガティブとされる不動産株のショート、円高がネガティブとされる輸出メインの銘柄をショートするのがよさそうかな?と考えています。

 

銀行株は、みなさんご存知のとおり絶好調です。

 

【8316 三井住友フィナンシャルグループ 日足】

 

ちなみに、不動産関係はかなり厳しい状況になっています。

 

【REIT指数 日足】

 

下落トレンド入りし、下を掘る動きとなっているため、今後も下落基調が続くのではないでしょうか。

 

三井不動産、住友不動産あたりも厳しい値動きになっていますしね。

 

円安メリット銘柄の代表格である自動車関連銘柄も厳しい状況・・・

 

【7203 トヨタ自動車】

 

世界のトヨタでも株価が低迷するわけで、円高進行をなめたらだめですね・・・

 

 

2023年1月2週のチャート振り返り

 

それでは先週のチャートチェックです。

 

【日経225 日足】

 

結局、戻せたのは26500円まででしたね・・・

 

これでも先週末よりは上で終われているわけですが、全然そんな感じがしないw

 

日経、世界で最弱のインデックスになり果ててしまったのではΩ\ζ°)チーン

 

円高がごりごりに進んで127円突入しましたし、かなり厳しい状況です。

 

金曜日のナイトセッションは、米国市場が一時大幅安から急速に戻しての大幅高だったのに対し、日経225先物は25800円と日経225終値比で300円近い下落と非常に弱い動きで取引を終えています。

 

 

ポジティブに考えるとすれば、25700円にタッチして、少なからず反発したことでWボトム形成に向かえるかも?と思わせる形にはなったことぐらいでしょうか。

 

週明け、25700円、25500円を下抜くと一気に下に連れていかれるかもしれませんので、対ショック体勢で挑みたいところです。

 

【日経225 週足】

 

上髭陰線でロンガーには悲報となりました。

 

結局、上にも下にも動けずじまいだったという年始からの動きです。

 

直近3週でエネルギーが溜まっている感あるので、動いた方に素直についていくのがよさそうですね。

 

それなりに大きな動きになりそう。

 

週足ベースで考えるのであれば、1月20日の終値で考えないとダマシの往復ビンタを喰らう可能性があるため、1月19日までの値動きに惑わされないように注意です。

 

【マザーズ 日足】

 

きれいに750ポイントまで反発してから戻り売りに押されました。

 

そしてダブルボトムのネックラインまで戻ってきていますので、ここから上にいくのがお手本どおりの値動きですがどうなることやら。

 

5SMAと735ポイントのラインがサポート、25SMAと75SMAと750ポイントのラインがレジスタンスになっているので、どちらかをブレイクした方向についていくのがよさそうです。

 

あまり円安の影響を受けないはずですが、米国のナスダック市場が米国金利上昇で弱ったことを鑑みれば、マザーズが日本金利上昇で弱る可能性は考慮した方がいいのかもしれませんね。

 

ということは、円高&金利上昇のダブルパンチを喰らうような大型銘柄って相当に弱い展開になる可能性が高いのか・・・

 

【S&P500 日足】

 

週明け、上髭陰線を出して「やっぱり一気に上には抜かせてくれないよね」と思った次の日には上に抜けていきましたwww

 

くっそ強かったですね。

 

上に抜けるにしても、もう少しもたつくと思っていたのですが、一気に4000ポイントを捉えてしまいました。

 

このままゴリゴリ上がっていきそうにも見えますが、長期下落トレンドラインの上限ラインが近づいています。

 

私の引いた素人ラインでいくと、4025ポイントあたりでタッチする想定のため、週前半に上を目指すものの戻り売りに押されて下落する展開をメインシナリオに考えています。

 

この上限ラインをブレイクし、4100ポイントのレジスタンスラインも上抜けば、相当強い相場に移行するかもしれません。

 

拳を下ろしていないインフレファイターであるFEDが、そのような展開を許すわけないとは思いますが・・・

 

【ナスダック 日足】

こちらはおまけです。

 

10900ポイント奪還で戻り売りと思っていましたが、さらに上にぶち抜いていきましたね。

 

5SMA、25SMA、75SMAのすべての移動平均線の上に浮上という強い展開がきています。

 

米国10年債金利の下落が追い風になっていそうです。

 

11500ポイントまで一気に駆け上がっていく展開があるんですかね?

 

S&P500と同様、いったんの戻り目途に見えるんですけど・・・

 

【ドル円 日足】

 

本当に戻り売りでよかったやんけ!!

 

134円で売ってたら600Pipsも抜けてたのか・・・

 

しかし、このダウントレンドは強烈ですね。

 

25SMAのお仕事が鉄壁すぎる。

 

ここから追い売りするのは怖い位置なので、次にくる25SMA接近のタイミングでのショートはトライしてみたいところです。

 

【WTIOIL 日足】

最後に原油です。

 

本当に80ドルまで戻ってきました。

 

前回の戦略でいくと、原油関連銘柄をショートするタイミングですが週明けにでもINPEX空売りしてみますか~

 

かつがれるんだろうな~www

 

最後に

 

一応、書いておかないといけないしきたりらしいので。

 

投資は自己責任でお願いします。

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