【株式投資】サポートライン・レジスタンスラインの判別に使える価格帯別出来高とは?【FX】

投資

トレーダーあるあるですが、「買い時、売り時が分からない」という悩みを抱えることは多々あると思います。

 

「株価が2000円になれば売られますよ」とか「株価が1000円になれば買われますよ」とチャートに書いていてくれれば、悩むこともないのですが、残念ながらそのようなサービスは存在しません。

 

いついかなる時も自分で買い時、売り時を判断しトレードを続けていかないといけないのがトレーダーというもの。

 

この悩みを多少なりとも解決してくれるであろう指標が価格帯別出来高です。

 

価格帯別出来高とは、一定期間に売買が成立した株数を価格帯ごとに集計したものです。

 

わたしの使用しているチャートでは、左側に横向きの棒グラフで表示されています。

 

 

価格帯別出来高を分析することで、株価の将来の動向を予測し、より効果的な投資判断を行うことができるようになります。

 

本記事では、価格帯別出来高の基礎知識から、実際の分析方法までを詳しく解説します。

 

株式投資初心者の方も、ぜひ参考にしてください。

 

価格帯別出来高とは?

 

先にも書きましたが、価格帯別出来高とは、一定期間に売買が成立した株数を価格帯ごとに集計したものです。

 

日足チャートで、120日分を表示している場合は、120日間の取引時間内に成立した各価格ごとの出来高を棒グラフで表示します。

 

実際のチャートを見てみると、棒グラフが長く伸びている場所、棒グラフがほとんど存在しない場所などが確認できると思います。

 

棒グラフが長く伸びている価格帯=出来高の多かった価格帯であり、棒グラフが短い価格帯=ほとんど取引が成立しなかった価格帯ということになります。

 

長期間、同じ価格帯に留まっていた=ヨコヨコの展開が続いた場合や寄らずのストップ高やストップ安直後の初の取引が成立した価格帯などは長い棒グラフが登場しやすいです。

 

逆に、ストップ高やストップ安で一気に通り過ぎてしまった場合や強力な材料が発表されてスルスルと株価が変動してしまった場合などは短い棒グラフが登場したりします。

 

では、この価格帯別出来高をどう利用できるのか?

 

価格帯別出来高の分析・利用方法

 

価格帯別出来高は、売買タイミングの見極めに使うことができます。

 

棒グラフが長く伸びている場所=売買したトレーダーが多かった価格帯=その価格を重要視した、大事なポイントと認識したトレーダーが多かったというのがポイント。

 

この多くのトレーダーが意識した価格帯というのが重要で、一般的にはこのような価格帯を「節目」と呼びます。

 

節目付近では、売り圧力が強まったり(上昇局面の場合)、逆に買い圧力が強まったり(下落局面の場合)する傾向があります。

 

なぜかと言うと、その価格帯でトレンドが転換することを意識するトレーダーが多く、エントリーやイグジットを検討するポイントとなるからです。

 

いわゆる利確ポイント、ロスカットラインと呼ばれる条件付自動売買が集中しやすい価格帯になりやすいです。

 

そのため、上の節目にさしかかると売りを設定しているトレーダーが増え、それよりも値上がりすることが困難になりますし、下の節目にさしかかると買いを設定しているトレーダーが増え、それよりも値下がりしにくくなることが多いです。

 

このような重要な節目に横のラインをチャート上に引く手法があります。

 

この横のラインを「水平線」と呼びます。

 

水平線を引いてみると、トレンドの転換点になっていることが多いことに気付くと思います。

 

上昇トレンド中の売り時になるラインを「レジスタンスライン」と呼び、下落トレンド中の買い時になるラインを「サポートライン」と呼びます。

 

このサポートラインとレジスタンスラインを高い精度で引くことができれば、そのラインにタッチしたところで売買すれば利益の出るトレードができる可能性が高まると思いませんか?

 

先にも書きましたが、水平線と価格帯別出来高の棒グラフが長く伸びているポイントは重なることが多いです。

 

ですので、チャートを見て自分なりに水平線を引いてみて、価格帯別出来高を確認して精度を高めるというような使い方が可能です。

 

そして、水平線で跳ね返ったところをエントリーポイントやイグジットポイントに設定し売買を行うという手法がとれます。

 

市場参加者の誰もが正確なエントリーポイントやイグジットポイントを把握できていません。

 

皆、手探りで売買ポイントを決めています。

 

そんな中、ある程度の傾向を示してくれるものがあれば、皆、それにすがります。

 

これが、サポートラインやレジスタンスラインの信憑性を上げ、価格帯別出来高をトレードに活かすことができる理由にもなっています。

 

価格帯別出来高の注意点

価格帯別出来高は、株式投資のトレンドや投資家の心理を分析する上で重要な指標ですが、注意点もあります。

 

  • 価格帯別出来高は、過去の出来高を基に算出された指標です。そのため、将来の株価の動向を完全に予測することはできません。
  • 価格帯別出来高は、他のテクニカル指標と組み合わせて使用することで、より効果的に分析することができます。

 

最後に

 

価格帯別出来高は、株式投資のトレンドや投資家の心理を分析する上で重要な指標です。

 

とくに需給を読む、エントリーポイントやイグジットポイントの設定に役立ちます。

 

他のテクニカル分析やファンダメンタルズ分析と組み合わせ、有利にトレードを行えるよう価格帯別出来高を活用していきましょう。

 

最後に念のために書かせていただきます。

 

投資は自己責任でお願いします。

 

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