2022年も9月に突入。
8月は異常な強さを見せて日本市場ですが、8月最終週からいままでの姿が嘘のような弱い展開で9月1週を終えました。
シーズナリティ(季節性要因)、アノマリーみたいなものですが、9月は弱含む月といわれており、1週目からその洗礼を受けた印象です。
テクニカル的に「上目線に変えないとやばそう」と思わせておいてからのスリッパどつき連打はさすがですねw
玉ひゅんな気持ちでルネサス、住友電工、NTTデータあたりをショートしたのですが、いまいち伸びず・・・
米国の半導体市場が激よわだったので、もっと下げてもよかった気がするのですが、自分の銘柄選択のくそっぷりに泣いてしまいそう。
ただ、ザラ場を見ていての印象ですが、週明けに日経225が800円近い大幅下落だったにも関わらず、個別銘柄は意外に強かったように感じました。
素直に下げていかないんですよね。
下では押し目買いが入ってくるので、なかなかのイライラ展開でした。
9月2日(金)は、夜に米国の雇用統計が控えていたため、週を通して売ってきていた短期勢のショートカバーが入るかな?と思っていたので朝一でショートを利確。
そうしたら、そのままさらに売られるというこれまたイライラな展開でございましたとさ。
腹が立って、金曜日の大引けにチャート的に売りかな?と感じた自動車銘柄と百貨店銘柄にショート入れてしまいました。
こういう売買をやってるとちぬんでしょうねw
案の定、大引け後に日経先物は上へ上へと値を伸ばし、27900円まで上昇。
「あ、しんだ~」って思っていたら、25時から急落。
こんな動き方されたら無理やて
PTSで買ってたら終わってた… pic.twitter.com/Wp0ogWZTrB— 損小利大をめざすリーマントレーダー (@investinfolog) September 2, 2022
まさかの全モを通り越し、マイ転するという壮絶展開で私のショートは助かるかもしれませんw
急落の原因となったのは、雇用統計ではなくロシアの天然ガスを扱っている大企業であるガスプロムが、ヨーロッパへ天然ガスを送り込むパイプラインであるノルド・ストリームの運転休止延長を発表したからという見方が強いようです。
ノルド・ストリームによる天然ガスの輸出が止まれば、電気代高騰に苦しむEU諸国(とくにドイツ)は経済的大打撃を受けるだろうということだと思います。
いよいよ、ヨーロッパ経済圏がきなくさくなってきましたね。
ECBが大幅利上げを示唆し始めましたけど、エネルギー価格の高騰によるコストプッシュインフレに効果があるんですかね?
原子力発電に頼らざるを得ない状況に思えるのですが、すぐに原発を稼働させることはできないでしょうし、相当に厳しい状況にあるような気がします。
ロシアがウクライナのザポリージャ原発を押さえにかかっているのが、「原発稼働も放射能漏れの多大なリスクがあるで?分かってる??経済制裁とかやるならこっちにも考えあるよ???」という強迫のために見えるのは私だけでしょうか?
原油、天然ガスに頼るしかない状況を作り出すことがロシアの生き残る道だと思いますので、背に腹は変えられぬ的になにをしでかすか分からない危険なかほりを感じております。
最悪、第3次世界大戦があるかもしれない?
日本政府も防衛費拡大の意見が挙がっていることを公表しましたしね・・・
トレーダーとしては、防衛関連として三菱重工、川崎重工あたりの値動きはチェックした方がよさそうです。
石川製作所などのネタ的銘柄(勝手に地政学的リスクネタ銘柄と思っている)はどうなるんですかね?
本気の日本防衛という話になった時も株価は反応するんでしょうか。
あ、そういえば、三菱重工は小型原子力発電関連銘柄でもあるそうなので要チェックです。
さて、9月の相場環境ですが、前述のEU諸国のごたごたに加え、米国も9月からQTが加速し、市場からの資金抜けが一層激しくなります。
ファンダメンタルズは非常によろしくない状況であることは間違いないと思いますので、下目線継続で対応していこうと思っています。
2022年9月1週のチャート振り返り
それでは先週のチャートチェックです。
【日経225 日足】
月曜日に800円の急落。
火曜日、水曜日と上げ返すも25SMAタッチして燃え尽き、5SMAに頭を押さえられて下落し、下放れ2本黒で週を終えるという・・・
スーパー弱そうなんですけど~!!
週明け、売るつもりの方、多いのでは?
ただ、75SMAが上向きの状態で27400円あたりにいるので、サポートされる可能性は否定できないと思います。
27400円付近は値動きが転換したことの多いポイントでサポートラインになりえそうな価格帯ですしね。
9月2日のナイトセッションでも27460円まで下落して27545円まで戻しています。
本命ラインに届くアタックにはならなかったように見えるので、27400円のファーストタッチは跳ね返されると思います。
さらに次の27400円アタックで貫通するかが重要だと思います。
短期的には下落トレンドに転換していると思っていて、早期に28650円を奪回しないとずるずると下に引きづりこまれていくのではないでしょうか。
【日経225 週足】
週足でも27300円から27400円は重要な下値をサポートするトレンドラインが走っているように見えます。
ポジティブに見ると、持ち合いを上放れてからの一旦の戻し、サポート確認と言ってもおかしくない値動き。
この2週間ほどで、下での買いの強さが確認できれば、10月に向けてかなり強い上昇トレンドと継続ということになりそうです。
26000円以下まで下げないと週足での下落トレンド転換はない見立てなので、よほどのことがない限り、テクニカル的には上目線です。(何度も書きますが、週足においての話です。日足は下落トレンド入りしていると思っています。)
ファンダメンタルズ的には下目線ですが・・・
テクニカルとファンダメンタルズが相反している状況は気持ち悪いですね。
【日経225 月足】
月が変わりましたので、月足も見ます。
2022年8月は、上へのトライを行い失敗した月という位置づけになりそうです。
何度となく跳ね返された29300円のラインにタッチして月末に値を下げ、大きな上髭をつけたので、いったんは下を試しにいく展開となりそう。
月足では、26500円が重要なポイントになりそうですね。
何度も跳ね返されたサポートラインですし、上昇トレンドの下限ラインにちょうどタッチするあたりの値位置が26500円ですので、強烈にワークする予感。
逆に言うと、26500円をブレイクしたら、24300円あたりまでフリーフォール状態になると思います。
私が4か月ぐらい前からずっと望んでいた展開がやっと到来www
セリングクライマックス風に9月半ばで一気に24300円タッチして、9月末までに26500円まで急回復するシナリオが1番気持ちいいのですが・・・
まぁ、ワンチャンあるかもぐらいのものですが、もし実現した時は勝負と思って資金を突っ込みたいと思います。
銘柄の選定をしとかないとですね~
【マザーズ 日足】
マザーズも日経平均と共に弱い展開になりました。
6月半ばから続いていた上昇トレンドはいったん終了したように見えます。
上値を切り下げながら、下は700ポイントを防衛する形。
700ポイントを下抜けると640ポイント、600ポイントあたりが節目になりそうです。
週明け、出来高を伴って火柱が上がるようであれば、強い上昇トレンドに回帰ということになりそうですが、どうなることやら・・・
ナスダックが弱そうだから厳しいかな・・・
【ナスダック 日足】
ナスダックも日経平均に負けず劣らずの弱そうなチャートです。
金曜日の包み大陰線がきつい。
出来高は膨らんでいないので、パニック的に投げられたわけではなく、淡々と売られたということだと思います。
終値の11630ポイント付近にサポートラインがありそうなので、これに引っかかっての終値だったのかもしれません。
9月5日(月)はレイバー・デイで米国市場は休場ですので、9月6日(火)にいまの値位置を維持できるかは注目です。
下抜けるようであれば、11000ポイントまでスルッと下げそう。
維持できても、すべての移動平均線が下向きになっているので、上値の重そうな展開となりそうです。
米国10年債金利が3.2%まで上がっているのはナスダックにとってネガティブ要因でしょうね。
【S&P500 日足】
やっぱり、ナスダックと同じなので割愛www
【ドル円 日足】
ドル円、ショーターの方に死人がでているのでは・・・
先週のジャクソン・ホールで金利高がほぼ決定的になったことで、ドル円も上方向と思っていましたが、非常に強い動きでした。
値ごろ感でショートした人を皆殺しにする相場。
SNSでFXをメインにしているアカウントの投稿が死滅した時が、ドル円ショートのタイミングになりそうです。
テクニカル的には、147円を目指すとしか言いようがない状況です。
他にレジスタンスになるようなラインがないんですもんw
真空地帯にスポッと上抜け、青天井状態です。
テクニカル無視で相場を反転させることができるような強大な力が働くことがあれば、147円手前で反転もありえますが、これはファンダメンタルズ要因になるのでテクニカルでは読めませぬ・・・
基本は上目線でよろしいかと。
少しだけ、どやらせていただけるなれば、ここ2週間のうちにドル円ロングで300Pipsほど取らせていただきました、ありがとうございました。
1000通貨だけですがwww
私のおこづかいの範囲でかつ、300Pipsも握れるなんて最小ロットに決まってるじゃないですか~もうやだ~
【WTIOIL 日足】
最後に原油です。
原油は、94ドル付近まで戻した際は「強いな~」と思っていたのですが、見事なだましでした。
INPEXを買ってみたのですが、速攻で逃げました・・・
何度も機能している85ドルのサポートラインに接近しているので、買ってみるのもありかなと懲りずに思っているところです。
金曜日に出現している上髭の長い逆トンボのような陽線ですが、これが底値付近で現れた時は上に向かうことが多い印象です。
INPEX、富士石油、ENEOS、出光興産、三井物産などなど、原油関連銘柄はいろいろとありますので、どれを買うかをこれから悩んでみようと思います。
最後に
一応、書いておかないといけないしきたりらしいので。
投資は自己責任でお願いします。
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