【株式投資】テクニカル分析の基礎!ローソク足チャートの解説と使い方【FX】

投資

株式投資において、ローソク足(Candlestick)チャートは非常に重要なテクニカル分析ツールの一つです。

 

基礎中の基礎と言っても過言ではありません。

 

どの解説サイトでもチャート分析と言えば、ローソク足チャートを使用して解説しています。

 

それほどに、ローソク足チャートの使用率は高いです。

 

ローソク足チャートは、価格の変動を視覚的に表現することで、トレーダーに市場のトレンドや価格の変動パターンを理解しやすくします。

 

始値、高値、安値、終値をローソク本体と髭で表現したローソク足チャートは、合理的でわかりやすい最高のツールだと私は思います。

 

本記事では、初心者の方に向けて、ローソク足チャートの基本的な概念、描画方法、パターンの解説、そして使い方についてわかりやすく解説します。

 

ローソク足チャートとは?

 

一定期間の価格変動をグラフィカルに表現する方法です。

 

ローソク足は、以下の要素から構成されます。

  • 細い線(ヒゲ): ローソク足の上下に伸びる線で、指定期間の株価の変動範囲を示します。上ヒゲは高値、下ヒゲは安値を表します。
  • 太い線(実体): ローソク足の上下のヒゲの間を結ぶ線で、指定期間の株価の始値と終値を表します。始値より終値が高い(株価が上がった)場合は赤色、始値より終値が安い(株価が下がった)場合は青色で表されることが日本では多いです。

 

 

ローソク足1本分が、どれだけの期間の値動きを表しているかは、チャートの設定によって変更することが可能です。

 

よく使われる期間の設定は、1分足、5分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足です。

 

そして、チャート上に60本分であったり、120本分であったりのローソク足を表示する設定を行うことで、以下のようなローソク足チャートとなります。

 

 

このチャートは、日足のローソク足を180本表示した内容となっています。

 

約1年分ですね。

 

日足のローソク足チャートを確認することで、どのようなトレンドが発生しているのか?

 

サポートライン、レジスタンスラインとなる水平線はどこにあるのか?

 

といった情報を視覚化し、投資判断に用いることが可能です。

 

さらに、ローソク足チャートには多くのパターンが存在し、これらのパターンを利用することで、トレンドの転換点やエントリーポイント、エグジットポイントを判断する目安にすることができます。

 

ローソク足チャートの見方・使い方3選

 

ローソク足チャートを確認する際、どこをポイントとして見るべきか、どのように使うのが有効かを解説します。

 

1. トレンドの特定

 

まず、ローソク足チャートを使用してトレンドを特定する方法です。

 

トレンドは価格の上昇や下降の方向性を示します。

 

ローソク足チャートを見ると、連続するローソク足の形状やパターンによってトレンドが示唆されます。

 

上昇トレンドでは、連続するローソク足が上昇しており、高値と安値が徐々に上昇しています。

 

下降トレンドでは、連続するローソク足が下降しており、高値と安値が徐々に下降しています。

 

トレンドの特定には、トレンドラインを活用する方法もあります。

 

トレンドラインは、ローソク足チャート上の価格の上昇や下降を直線で結んだものです。

 

上昇トレンドでは、トレンドラインは価格のサポートとなり、下降トレンドでは価格のレジスタンスとなります。

 

また、このサポートおよびレジスタンスをブレイクした際は、トレンド転換のサインと判断することも可能です。

 

トレンドラインの傾向や断続に注目しながら、トレンドを特定しましょう。

 

2. サポートとレジスタンスの特定

 

ローソク足チャートを使用して、サポートラインとレジスタンスラインを特定する方法も重要です。

 

サポートラインは価格が下落する際に支えとなるラインであり、レジスタンスラインは価格が上昇する際に抵抗となるラインです。

 

サポートラインは、価格が下落して一時的に反転する場合や、下降トレンドで価格が下落している最低点を特定する際に重要です。

 

一方、レジスタンスラインは、価格が上昇して一時的に反転する場合や、上昇トレンドで価格が上昇している最高点を特定する際に役立ちます。

 

ローソク足チャートを分析しながら、サポートラインとレジスタンスラインを引いてみましょう。

 

価格がこれらのラインに近づいたり、突破したりする場合は、相場の反応が予想できます。

 

サポートラインとレジスタンスラインの引き方については、価格帯別出来高を参考にする方法も有効です。

 

価格帯別出来高の使用方法について詳細を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

 

 

3. パターンの分析

ローソク足チャートを使って価格パターンを分析することで、将来の価格変動を予測することができます。

 

代表的なパターンには、ダブルボトム、トリプルボトム、カップウィズハンドルなどの上昇トレンド転換を示すパターンや、ダブルトップ、トリプルトップ、三角持ち合い下放れなどの下降トレンド転換を示すパターンがあります。

 

その他にもローソク足が2本・3本と連続する並びの出現パターンによって、トレンド転換を示すものもあります。

 

首吊り線、宵の明星などさまざまなパターンが存在します。

 

いずれにしても、トレーダーの心理状況や需給の現れとされており、このパターンだからトレンド転換と記憶するだけでなく、その意味合いを理解することでより有効に使うことができます。

 

これらのパターンを見つけ、多くのトレーダーの心理状況を知ることで、エントリーポイントやエグジットポイントを判断する材料にできます。

 

ただし、パターンの確認には慣れと経験が必要ですので、実際のチャートを観察しながら学んでいきましょう。

 

ローソク足チャートの注意点と課題とは?

 

一方で、ローソク足チャートの活用には注意点と課題も存在します。

 

まず、過去のデータに基づいた分析であり、将来の価格動向を正確に予測することは困難であるということです。

 

また、ローソク足チャートの解釈には主観的な要素が含まれるため、トレーダーによって結果が異なります。

 

常に再現性があるわけではないということです。

 

さらに、市場の変動によってはローソク足チャートのパターンが乱れることもありますので、他の分析手法との組み合わせや経験を積むことも重要です。

 

トレードは、頭の中に値動きのプランをつくり、そのプラン通りに値が動いた時はどうするか?プラン通りに値が動かなかった時はどうするか?をあらかじめ決めておき、そのとおりに売買を行うことが基本です。

 

このプランつくりとその結果を確認するためのツールとして、ローソク足チャートを有効活用しましょう。

 

最後に

株式投資におけるローソク足チャートは、価格変動の視覚的な表現やトレンドの特定に非常に有効なツールです。

 

初心者の方でも、基本的な概念を理解し、解析手法とツールを活用することで、株式売買における意思決定の精度を向上させることができます。

 

しかし、ローソク足チャートを単独で利用するのではなく、他の分析手法との組み合わせや経験を積むことも重要です。

 

また、ローソク足チャートの解釈には主観的な要素が含まれるため、十分な検証とトレードプランの策定が必要です。

 

初心者の方は、デモトレードや仮想トレードを通じてローソク足チャートの活用法を学び、自身の取引スタイルや投資目標に合わせて実践してみることをおすすめします。

 

市場の変動や分析結果を継続的に評価し、自己のスキルを向上させていくことが大切です。

 

ローソク足チャートを使いこなすことで、より正確なトレード判断ができるようになり、投資の成果を上げることが期待できます。

 

有名トレーダーさんの中に「フィーリングや雰囲気で売買している」とおっしゃっている方もいますが、これはローソク足チャートを読む基礎的な部分を十分に固めた上に立つフィーリングであり、雰囲気であることを勘違いしてはいけません。

 

知識を得ることでスタートラインに立ち、その先にチャートから感じる雰囲気、需給を読む力が必要になるということです。

 

まずは、初心者の方はスタートラインに立てるようがんばりましょう。

 

最後に念のために書かせていただきます。

 

投資は自己責任でお願いします。

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