みなさん、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析、どちらを信じてます?
もちろん、どちらも参考にして戦略を立てていますという方が多いとは思いますが、どちらに重きを置いていますか?
トレードスタイルによって比重を変えているという回答が多くなりそうな気がしますが、短期~中期ぐらいでならどうでしょう?
わたしの自論を率直に述べるとテクニカル分析の比重が高いです。
なぜか?
それは、ローソク足チャートの日足、週足、月足の値動きにファンダメンタルズ分析の要素が含まれているのでは?と考えているからです。
もちろん、自分でも決算やファンダメンタルズ分析の各指標を分析して、あきらかに割高そうな銘柄や仕手筋が介入しているっぽい銘柄は触らないようにしています。
ただ、それは触らない銘柄を選定しているために参考にしているだけであり、実際に買いを入れるという判断は、チャートを重視しています。
これは個別銘柄の話ではありませんが、2023年4月~6月あたりの日経平均の値動きがいい例ではないかと思います。
アフターコロナの時代になり、米国はリセッション入りしたかも?短期の利上げで地銀に想定外のストレスがかかって経営が危ないかも?原油、天然ガスも暴落し、オフィス空率が上がってきて危ないかも?と散々心配ごとがささやかれましたが、株価はおかまいなしに上げ続け、日経平均株価は28000円のレンジ上限から34000円にせまる6000円以上の暴騰を見せました。
28000円を上にブレイクした時、ファンダメンタルズを信じたトレーダーの多くは、「こんな現状、経済状況において株価が上がるわけがない」と売り向かったはずです。
(私もその1人です・・・)
Twitterを見ていても「ショートの踏み上げを喰らった」という方の悲壮な声が散見されました。
日本の個人投資家の多くは、各々のファンダメンタルズ分析を信じて売りに走ったわけですが、米国の機関投資家は壮絶な買いを入れてきました。
結果、日経平均の暴騰に繋がったわけです。
テクニカル分析を信じるのであれば、28000円からの上へのブレイクアウトは売り向かうのは危険であり、むしろ絶好の買い場だったはずです。
2年以上にもおよぶ下落トレンドの上限ラインを突破&26000円~28000円のレンジ上限も突破、日足や週足の移動平均線はすべて上向きという買いの理由がいくつも見つかるようなチャートでした。
月足では、そもそも下落トレンド入りすらしてませんでしたしね。
ファンダメンタルズは一切気にせず、テクニカルだけを信じて買いでエントリーできたトレーダーだけが、2023年4月からの暴騰の恩恵を受けれたというのが事実です。
ただ、わたしは単純にテクニカル分析を盲信した方がいいと言いたいわけではありません。
そもそも、なぜ、チャートは上向きの形になっていったのか?
長きに渡って超えれなかったレンジを上にブレイクアウトできたのか?
ここが重要だと思っています。
チャートは、株式市場参加者すべてのトレードの軌跡です。
チャートが上向きになり、レンジを上方ブレイクしたのは、売りたいトレーダーよりも買いたいトレーダーが増えたことの表れなわけです。
では、買った主体は誰だったのか?
米国の機関投資家です。
米国の機関投資家は、チャート形状を見て、テクニカルの判断だけで買ったわけではないはずです。
日本市場のバリューをファンダメンタルズ分析にて割安と判断し、今後の成長性・期待値が買いにあたいすると判断したからこそ、日本の優良株に買いをいれてきたのだと思います。
そして、その買いがあったからこそ、チャートも「買い」を示唆する形に変貌していったということではないでしょうか?
となると、我々がテクニカル分析と呼んでいるチャートを解析する手法は、プロ中のプロがファンダメンタルズ分析を行った上でトレードした結果、チャートに表れる値動きを解析しているということになります。
わたしのような株式投資を始めて3年程度のド素人ファンダメンタルズ分析ではなく、プロ中のプロが行ったファンダメンタルズ分析が反映されているのですから、どちらの方が信憑性があるかは明白ではないでしょうか?
という理由から、わたしの中ではテクニカル分析がジャスティスと勝手に思っています。
最後に
2023年6月17日、日経平均は33700円までやってきました。
素人のわたしの感覚では、スッ高値です。
さて、本当に高値なのか?
1年・2年スパンで見たら、2年続いたレンジ相場上抜けからの上昇相場の入り口だったりするかも?
強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく
すでに悲観の中で生まれた強気相場は、懐疑の中で育っている途中なのかもしれません。
気合いを入れて、半導体銘柄でも買ってみましょうかね。
最後に念のために書かせていただきます。
投資は自己責任でお願いします。
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