こと、わたしのようなお下手トレーダーにとっては・・・という記事タイトルではありますが。
みなさん、ナンピンしたことはありますか?
使ったことがあるトレーダーさん、ナンピンによる収益改善を実感できたことはありますか??
わたしも何度かナンピンを行ったことがあるのですが、ほとんどのケースで見事なまでに損失拡大しました(泣
ということで、わたしにとってはナンピンは魔の物でございます。
当記事では、ナンピンとはなんぞや?というところからわたしなりのナンピンに対する考え方、避けた方がよい理由について書いてみたいと思います。
ナンピン(Averaging Down)とは?
ナンピン(Averaging Down)は投資戦略の一つで、株価が下落している銘柄に追加投資を行い、平均取得単価を下げることを目指します。
追加購入した際、損失額に変化はありませんが、平均取得単価が下がることで株価が反発した際に損益分岐点が下がっているため、早々にプラス転換することが期待できます。
ただし、保有株数が増えていますので、期待通りに株価が反発せずに下落を続けた場合は、損失増加のスピードも増します。
ですので、ナンピンは諸刃の剣と言えます。
ちなみに、平均取得単価(Average Cost)とは、投資家が特定の資産を複数回購入した場合に使用される概念です。
これは、すべての購入価格の合計を購入した回数で割った値を示します。
単位株数ごとに異なる購入価格がある場合、平均取得単価は各購入の重み付け平均として考えることができます。
仮に100円で100株購入し、80円で100株ナンピン買いした場合、平均取得単価は90円になります。
90円が損失分岐点になりますので、91円になればプラス転換することになります。
ナンピンをしなければ、損失分岐点は購入株価の100円ですから、損失分岐点を90円に下げることができたと言えます。
ただし、80円でナンピン買いした時点では、当たり前のことですが株価は80円であり、保有株数が200株に増えていますので、実質の損失額は2000円であることに変わりはありません。
株価が90円以上に戻る根拠や確信がある場合に使用するのがナンピンという手法です。
ナンピンのメリット、デメリットとは?
先に書いてしまいました・・・
メリットとデメリットは単純です。
メリットは、損失の回復が早くなる可能性があること。
デメリットは、損失の拡大が早くなる可能性があること。
結局のところ、ポジションを拡大した時に起こる事象が、同一銘柄内のトレードで起こっているだけで、「ナンピンだから特別な効果がある」というわけではないというのが私の考えです。
平たくいうと、新規のポジションを増やしただけということですね。
正直なところ、ナンピンのメリット・デリメットを語る意味はないと思っています。
ナンピンは確たる戦略、計画性がないのであれば避けるべき
と、サブタイトルのようなことを申してみましたが、これは新規のポジションを建てる時と同様の注意点であって、ナンピンだからというわけではありません。
ただ、ナンピンを考える状況=既に含み損を抱えている負けの状況であることから、平常時よりも冷静さを欠いている可能性が高いです。
となれば、平常時よりも一層の勝ちへの算段、株価が上昇するという自分なりの証拠、考え、戦略、計画性が伴わない限り、ナンピンをするべきではないと考えます。
冷静さを欠いた、勢いだけのトレードは負ける確率が高いのはトレードの常です。
すでに負けているポジションを抱えている銘柄に新規エントリーを検討する時もまだ手付かずの銘柄に新規エントリーする時も変わりはありません。
その株価でエントリーすることで、期待値が高いか低いかを考えることがすべてだと思います。
ナンピンは、その性質上、逆張りの投資手法になります。
これ以上下がらないだろうと考えた株価(1回目のエントリー株価)よりも下落してしまっている状況ですので、下落トレンドであることが濃厚です。
その状況で買いを選択しようとしているわけですから、順張りとは言えませんよね。
ですので、逆張りで勝率の高そうな状況でのみ、ナンピンはワークすると考えた方が無難なのではないでしょうか。
逆張り投資法については、以下の記事も参考にしてみていただければと思います。
ちなみにですが、このようなチャートでナンピンを発動すると無限に損失が拡大して地獄を見ます・・・
どこで買っても損失が発生するレベルのじり下げ相場に、ナンピンはアウトですね・・・
ロスカットして、右肩上がりの銘柄を新規に購入した方が勝率は高そうです。
地合がよく、多少の下げがあってもすぐに上昇してくるような相場であれば、ナンピンの検討余地もありそうです。
最後に
ナンピンよりもロスカット!!
最後に念のために書かせていただきます。
投資は自己責任でお願いします。
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